第9章 番外編 出会い
ダダダダダダッ!バンッ!
◆「あぁぁぁ~!!
スッッッ・・・キリした~!!」
屋上まで走り、
そのまま全力で叫ぶ桜井さん。
関「あ、あの~!
私のせいですみませんっ!」
そして、それを追いかける関さんと俺。
『ちょっと・・・速いよっ』
そう、声をかけると
桜井さんは、くるっと振り向いて、
俺たちにニッコリ笑いかけている。
◆「何言ってるのよ、男のくせに(笑)」
『あ!いま男・女は関係ないだろ!』
関「あの~、すみません~」
◆「修二は、男のくせに
ナイーブな性格なのね~(笑)」
『うっせー!桜井は、もうちょっと
繊細さがあってもいいんじゃないかっ?
色々、図太すぎるんだよ!』
関「だーかーらー、すみませんー」
◆「うっさいわね!!!」
『あっぶねぇ!!
・・・お前!足出すなよ!!』
関「・・・・・・・・・」
◆「うるさい!1回蹴られなさいっ!!」
『あ!こらっ!危ないって!!馬鹿!』
関「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
◆「おりゃおりゃおりゃ~!!!」
『やめろ~!!!!』
なぜか、桜井と追いかけっこが始まった。
◆「止まりなさいよ!」
『ふざけんなっ!
蹴られるの分かってて止まるかっての!』
『い、いてっ!!!
当たった!当たったからやめろ!!』
◆「今のは当たったって言わないっ!!!」
関「いい加減にしなさーいっ!!!!」
ビクッ!!!!
急に叫ばれ、身体が跳ねた。
◆「・・・・・・・・・・・・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・・』
顔を見合わせる俺と桜井。
◆「『・・・・・・・は、はい・・・・・』」