第9章 番外編 出会い
関「・・・・・・・・・・・・・・っ」
え・・・・・?
な、なに・・・?
急に静まる教室。
さっきまで楽しそうに笑っていた
関さんは、肩を狭めて小さくなっている。
俺は、そんな関さんの
変わりようにも驚いたが・・・
それよりも・・・
驚いたのは・・・
な、なんで・・・・?
鋭い目で関さんを見る・・・
田中君・・・・
なにが・・・
どうなってるんだ・・・?
状況が読めない・・・
桜井さんを見ると、
俺と同じような顔をしていた。
「あのさ・・・
さっきからバカ笑いがうるさくって
こっちの話が聞こえないんだよね」
関「・・・・・・ご、ごめんなさい・・」
関さんを見る目は逸らさず、
静かに呟いた。
田中君・・・
急にどうしたんだ?
訳が分からない。
『ご、ごめん!田中君・・・
気を悪くしたなら謝るよっ』
「別に・・・相沢君に言ったわけじゃない」
そう言って、もう一度
関さんを睨みつけた。
関「あっ・・・
・・・ごめんなさい・・・」
え・・・
田中君、急にどうしちゃったの?
田中君の急変ぶりには驚きを隠せなかった。
「あとさ・・・みんな気を遣って
一緒に居てやってんのに、
そのくつろぎ方は何?」
関「・・・・・・・・・・・・・・・・」
気を遣ってって・・・・
田中君はそんなことを思ってたの・・・?
◆「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
桜井さんを見ると
じっと黙って下を向いていた。
「もう少し、そっちも
気を遣ってもらえるとあり難いんだけどさ~」
関「・・・あ・・・はい」
何でそんなことを
田中君に言われないといけないのか
全く分からない・・・
沸々としたいら立ちを感じていく。
「もしさ・・・
出来ないならさ・・・
別のこと、移ってもらえるかな・・・?」
ブチッ・・・