第9章 番外編 出会い
「あははは~!!
桜井さん、知らないこと多すぎ~」
◆「そ、そうかな、
みんなとは同じ感覚でいるつもりなんだけど・・・」
場の雰囲気が完全に戻り、
楽しい会話が続いている・・・
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
これは・・・
続いていると
言っていいのか・・・?
田中君たちは、
桜井さんを中心に集まっている。
そして、俺と関さんはというと・・・
何だか仲間はずれ・・・
な、なんだこれ・・・
「いや、だって電車の乗り方しらなかったとか、
どんだけ田舎に住んでたの?(笑)」
◆「え・・・、
そんな田舎ってわけじゃないけど・・・
乗る状況が今までになかったというか・・・」
桜井さんも完全にこの状況に困惑してる・・・
目で俺に「な、何これ!?」と
訴えてくるのが分かる・・・
なんか・・・ごめん(笑)
『関さん、なんかごめんね
騒がしくて(笑)』
俺は隣にいる関さんに話しかけた。
関「い、いえ全然っ」
『なんか・・・俺も想像してたのと違って(笑)』
絶対、あっちの空間よりも
関さんと話してる方が落ち着くわ(笑)
関さん・・・
いてくれてありがとう・・・(笑)
関「あ、そうなんですか・・・
で、でも・・・
私は何となくこうなるかなって思ってたし・・・」
『えぇ!そうなの!?』
なんと、関さん予知能力ですか!?
関「だ、だって・・・
私、みんなと合ってないし・・・
それに・・・暗いし・・・」
関さんは、自分のお弁当を見つめながら呟いた。
その表情は何だか寂しそうで
泣いてしまうかと思った。
だけど・・・
『え・・・?
どういうこと・・・?』
◆「へ?」
俺にはその意味が、よく分からなかった。