第9章 番外編 出会い
キーンコーンカーンコーン・・・
『あぁ・・・つっかれた~~』
授業を4種類こなし、
やっとお昼休み。
「なぁ!聞いてきてよ!」
隣を見ると、
目をキラキラ輝かせる田中君・・・
『うん・・・』
一緒に食べたいなら自分で行けばいいのに・・・
とも思うが、本人には言いません(笑)
まぁ、俺は、幼なじみの健太に言わせると
コミュ力のお化けらしい・・・(笑)
別に、人と話すことに
「緊張したことない」ってだけだけど、
健太はそれが異常だと言ってた・・・
そんな変かな・・・?
まぁそんな訳だから、
このくらい、どうってことはない。
・・・別に断られたら
そのまま伝えればいいし、
とりあえず行くか・・・
桜井さんの席は、
俺の席とは離れた窓側の方。
見ると、隣の女の子と話していた。
『桜井さん』
女の子との会話が
途切れた時を狙って話しかけた。
◆「あ、相沢君!どうした?」
『いやね、お昼一緒にどうかなーって・・・?』
断られるかなと思ったが・・・
◆「あ、いいね!」
あっさりOKが出た。
『え、本当?(笑)
俺の友達もいるんだけど』
◆「うん、別にいいよ
あ・・・
じゃあ、関さんも一緒にどう?」
そう、桜井さんは、
嬉しそうに隣の女の子に振り返った。
関「え・・・私は・・・」
関さんは、雰囲気は静かそうな女の子。
眼鏡をかけてて、
俺の直感・・・
ずばり、頭がいい!!
そんな気がする・・・
健太と同じ匂いがするぜ・・・
テスト前は・・・
どうぞ、よろしくお願いします・・・
心の中でお辞儀をした。
『関さん、俺、相沢っていうんだけど、
良かったら一緒に食べない?』
関「え・・・でも・・・」
◆「この際だし、一緒にお友達増やそうよ!」
関「迷惑じゃないかな・・・?」
『全然っ!!』
迷惑だなんて誰も思わないでしょ!
関「・・・じゃ、じゃあ・・・」
俺は、桜井さんと関さんを誘い
席に戻った。
しかし・・・
このことが、きっかけで
最悪な状況を作ってしまった・・・