第9章 番外編 出会い
『ん?』
ケ「今日、母ちゃんが肉じゃが作るからって言ってた」
『まじ!?肉じゃが!?』
俺の好物、肉じゃが、カレー、ハンバーグ。
これに関しては、ちびっ子と言われても構わない。
それくらい好きだ。
いくらでも食べられる。
ケ「今日は、お祝いだから
修二の好きなものだって」
『うわ~!!!アキさん大好き!!』
ケ「・・・ひとん家の母親を名前で呼ぶなよ(笑)」
健太が怪訝な表情をしている。
いや、でも・・・
『アキさんがそう呼べって』
ケ「・・・・・・・・・・・・・」
あ、あれ?
健太の顔色が悪い(笑)
『・・・なんかまずかったか?』
ケ「・・・いや何でも・・・はぁ・・・
とにかく、今日届けに行くから」
『おう!いつもありがとな!』
ケ「いや、全然
母ちゃん、完全に楽しんでるし」
『そっか、なら良かった』
ケ「うん、じゃあ、俺こっちの道だから」
『おう!また後で!』
そう言って、健太と別れた。
俺の家は、中2の冬に両親が離婚して
父親と2人になった。
俺も父さんも家事は得意な方ではないが、
どうにか頑張っている。
しかし、
料理だけはどういうことか
一向に上手くならない・・・
分量とか、火加減とか・・・
やること多すぎ、細かずぎ・・・
それを見かねてアキさんが
おかずを作ってくれるようになった。
まじで、助かってます・・・。
母さんがいなくなってから、
大変なことは増えたけど
周りの人の助けもあって、
どうにか、やってこれている。
ただ、まぁ・・・
何も困ってないと言ったら
・・・嘘になる・・・かな(笑)
実を言うと、
こう言う新しい環境になった時に
結構困ることがある・・・