第1章 出会っちゃったねぇ。
小島さんの車に乗り込む。
どうしよう。
隙をついて抜け出した方がいいのか。
でも、お店も知られてるし、
名前も父のことまで…。
警察に逃げ込む!
それしかない。
まずは子供を引き取ろう。
小島「急にこんなことして
申し訳ございません。
大野さんは、さんも
ご存知の通り、
芸能界で活躍しています。
顔を知らない人の方が少なく、
迂闊に恋人を作ることができません。
私は実は、大野さんのグループの
マネージャーをしております。
黙っていて申し訳ございません!」
「い、いえ。」
小島「長い時間この世界にいて、
大野さんは恋愛の仕方が
わからなくなってしまっていて。
恋人が以前いたこともありましたが、
事務所やファンからの
ブーイングですぐに
別れさせられてしまい…。
そんな時に、いつも仕事の帰りに
何となしに外を眺めていた
彼がいつも見ていたのが、
あなたでした。」
「え。私ですか?」