第6章 クリーニング屋さん
しかし両親は反対した。
特にお父さんが。
興信所を使って調べたらしいが、
彼の家があまり良く無かったからだ。
彼は昔から束縛が激しかった。
時には暴力を振るう。
そしてついに行動を起こした。
どうやって連れ出したかは
未だにわからないが、
私の両親を車で連れ出し、
そのまま川に突っ込んだのだ。
3人が亡くなり、
途方にくれていた私。
日に日に大きくなるお腹。
誰にも言えない本当の死因。
ある時、こんなんじゃダメだと
自分自身に訴えかけた。
この子を立派に育てよう。
それが少しでも償いになれば…と。
一通り話し終えると、
みんなが心配そうな目で見ていた 。
引くよね、こんな話。