第5章 新しい仕事開始!
「お疲れ様でしたー!」
テレビの撮影も何とか終わり、
時計を見ると夜の9時だった。
やばい。
おとは、寝てしまったかな。
だとすれば、とても
悲しい思いをさせてしまった。
片親だってことすら
申し訳ないのに…。
松本「お疲れー。
このあと飯でもどう?」
後ろから肩を組まれ、
振り返ると松本さんだった。
「あー、その、
急いで帰らないと行けなくて…!
また今度でいいですか!?
ごめんなさいっ!!」
私は急いで楽屋に戻って、
衣装から私服に着替える。
帰り間際、
真野「送迎します!
乗ってください!!」
「…あ、ありがとうございます!!」
真野さんの車で家まで送ってもらう。
明日からは私にも
マネージャーさんが
ついてくれるらしい。
真野「お子さん、きっと
素敵な夢見てますよ。
自分を責めないでくださいね。
他の方でも同じ状況で
お仕事されてる方、
たくさんいますからね。
ではまた!!」
真野さんのフォローは、
心に突き刺さる。
いい意味でも悪い意味でも。