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大野くんの秘密ごと…

第9章 大野くんの頭の中




きっと噂になるだろう。


でもいいんだ。


俺はもう覚悟は決めてるから。




「櫻井さん!ちょっと待ってよ!」



車の前に来ると、


ふくれっ面の彼女。


それさえも愛おしい。


「どーした?」


とびきりの笑顔で、

何もわからないふりをしてみる。




「急に来たから

びっくりした。


それにこんなことしたら、

すぐに噂立てられる。


2人でいれなくなるかも。」



「とりあえず乗って!」



渋々…といった感じで


車の後部座席に乗り込もうとする彼女を


「こっち」と、助手席のドアを開け押しこむ。




「もう無理なんだ。」





シートベルトを締めるに

話しかける。





不思議そうな顔で見る。




「もう、ダメだって思ってても

なんか、好きって気持ちとかが

わーって溢れて来ちゃって。



こんなの初めてで自分でも

よくわからないくらい。笑



なんて言えばいいんだろ?


俺の大切な人ですって今すぐ叫びたい!」




「私も、だよ…?


でもそこで叫んじゃったら

終わりかもしれないよ?」



「いや、終わらせない。


絶対に認めさせる!!」



「ふっ、なにそれ?笑」




あ、やっと笑ってくれた。


ほんとに可愛い。



「やっと笑ってくれたね。笑」



「だって…!


ほんとは嬉しかったの。

いるはずないのに、

気づいたらいてさ、


夢かと思ったもん。」


「会うための口実作りまで

しちゃったしね!笑」



「もー!ほんとだよ〜!!

ばかー!」
















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