第5章 第5章
『広間って昨日宴会してたトコだよね?』
ー廊下ー
とりあえず、広間に向かおうと部屋から出た私は一二歩進んでからすぐに止まった。
『………広間ってどこ??』
そう。私は広間の行き方がわからなかった。
宴会してたトコっと言うのは分かるが…
昨日の私は酔い潰れて寝てしまい、誰かが私を部屋まで運んでくれたから部屋から広間への行き方がわからない。
山姥切「あんた、何してるんだ?」
途方に暮れていたら山姥切がたまたま通りかかった。
私は救世主が現れたと言うほどに目を輝かせて山姥切の手を握った。
山姥切「な!何だいきなり。」
『お願いします!広間までの(ぐぅぅーーーー。)………』
山姥切「……はぁ、ついて来い。」
いきなり手を握られて焦っていた山姥切だが私のお腹の音を聞いて察したのかスタスタと歩き出した。