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【HQ】それぞれの愛のカタチ
第1章 プラエルディウム
「ううん、大丈夫。」
その優しげな声に、柊は今、笑顔なんだろうと思った。
柊の笑顔は、可憐で綺麗だ。
その笑顔が五色に向けられているのだと思うと、本当に腹が立った。
俺はしばらくその場に立ち止まっていたらしく、部室から出て来た天童さんと瀬見さんに声をかけられた。
「あれ?白布じゃん。まだ居たの?」
「あ、はい。ちょっと電話してました。」
スマホを鞄にしまうフリをして、用意して居た言葉を並べる。
そのまま2人の先輩に挨拶をして、帰路に着いた。
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