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【HQ】それぞれの愛のカタチ
第2章 特別
なんだか、やけに保健室が遠く感じる。
頭は痛いし、怠いし、もう最悪だった。
だけど、柊と2人っきりになれたのは嬉しかった。
いつの間にか保健室に着いていた。
頭がぼーっとする。
保健医に見てもらい、ベッドに寝かされる。
「私、一回戻ります。少し経ったら、様子見に来ますね!」
柊はそう言って、カーテンをシャッと閉めて戻って行った。
彼女が部屋を出ると、訪れたのは静寂。
保健医の作業の音と、俺の呼吸音だけが室内に響く。
頭痛と怠さに耐えながら、ついさっき去って行った柊のことを考える。
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