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第33章 episode0


木兎は気の向くままに喋ったり、飲んだりして、そして潰れた。

初対面だし、連れて帰るのもアレだよな。
かと言って、木兎の家も知らないし。

どうしようか散々迷って、一番使いたくないけど、彼が家に帰る事が出来るだろう方法を取ることにした。

自分の携帯からクロの電話番号を探して、発信する。
コール音はちゃんと鳴って、少し安心したけど、出てはくれなかった。

バイト中か、それとも私からの電話だから出なかったのか。
どちらかは分からない。
仕方がないからメールをして、取り合えずは家に連れていく事にした。

【突然連絡してゴメン。木兎光太郎って奴と会った。飲んで潰れてるから、家に連れて帰る。私に会うのが嫌じゃなかったら迎えに来てやって。】

これだけの文章を打つだけで十数分掛けて送信。
会計を済ませて、木兎に肩を貸すようにしながら店を出た。
なんとか歩いてくれるくらいの状態だから、家まではタクシーを使った。

家に着いてタクシーから降りた頃には木兎の意識も戻ってきていたけど、一人で帰らせるには危険そうだ。

「帰れるならタク代くらい出すけど?無理なら泊まってきなよ。」

確認の為に聞いてはみたけど、反応は薄くて駄目なのが分かったから家に入れた。
その途端、玄関でフラついたのか、私に体重を思い切りかけてきた。
支えきれずに一緒に転んで、背中を打って身動きが取れない。
どうしようか考える内に服の中に手が入ってきて、わざとだったのだと気が付いた。
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