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【HQ】sharing.

第27章 それから。


その後、無事に披露宴は終わって二次会までの時間潰し。
皆はホテルの喫茶にいるようだったので合流した。

「りら、ブーケの意味って知ってる?」
「知ってます。」
「勿論、相手は俺だよね?」

私が持つブーケに真っ先に反応したのは赤葦さんだ。

「なー、意味ってなんだ?」

興味がない事にはとことん疎い木兎さんが、話に割って入る。
お断りします、を言わなくて済んだから楽だ。

「姉がブーケ取っちゃって良かったの?空気読みなよ。」
「いや、あの妹の事だ。嫌味がてらりらに直接ってパターンじゃね?」

数時間前と変わらず嫌味ばかりの月島くん。
それに反応して、しかも簡単に正解を出す黒尾さん。

「なーなー。ブーケの意味って…。」
「次の花嫁になる。言い伝えですよ。」

無視をされたと思ったのか、同じ質問をする木兎さんに答えると、勢いよく立ち上がった。

「よし!じゃあ俺と結婚してくれ!」
「木兎、抜け駆け禁止。」
「もう同居してる訳じゃねーんだからいーだろ!」
「木兎さん、同居している間からりらにちょっかい掛けてたじゃないですか。」
「それ、赤葦さんが言います?」

勢いのままプロポーズされて、4人はそのまま言い争いを始める。
懐かしい、その光景を目に留めるように眺めていた。

ワイワイとやっている内に二次会の時間になり、今度は皆で移動。
この背の高い集団は目立つようで、二次会の間は逆ナンパらしい事をされまくっている皆とはあまり一緒にいられなかった。
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