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【読み切り完結】ふしぎ遊戯他

第1章 ふしぎ遊戯 井宿



なんて事をあっさり言うのだこの人は
振り回されてばかりだ、それでも
目が離せないのは
好きになってしまったからだろう

芳准本人は
嬉しそうに出発の準備をしている様子で
何かを思い出したようにポンと手を叩く



『そうなのだ、課題を成し遂げられたお祝いをするのだ。』

『へ?良いですよそんな、私はお話を伺えた上、芳准様と・・その、両思いだとわかった事で十分』

『それはそれで、お祝いさせてほしいのだ。何か欲しい物はないか?』

『そんな急に言われても』

『何でも良い、出来る範囲で答えるのだ。』

『・・では、口付け・・』

『ん?』

『いえ、何でもありません』



はしたない事を口にしたと恥じらいから
口を押さえて俯くと、芳准にそっと手を捕まれ
顔を寄せられ反射的にぎゅっと目を瞑ったに一瞬動きを止めた芳准は、
そっと触れるような口付けを頬に落とす



『嬉しい誘いだが、今日はここまでなのだ』

『・・・・』



真っ赤な顔で俯くを撫でる手は優しく とても大きかった。



こんなにも好きになっていたなんて
気付かなかった、いつも一緒にいるから
甘えてしまう、間違えれば正してくれる
父のように兄のように支えてくれたこの人は
今恋人として側にいてくれる
だから私はずっとお側にいます。
隣に並び立てるように精進します、だから・・

ずっとずっと、一緒にいて下さい。

大好きな芳准様・・




《完》
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