【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第30章 ハッピーエンド
セリシアside
それに対するジャーファルさんの回答はものすごい簡単だった。
「だって、かっこ悪いじゃないですか。」
・・・。
かっこわるい?
「こういうのは普通、男の人がさきに言うものでしょう?」
・・・それだけ?
プライド、的な奴?
「セリシアさんに言われるまで、告白するつもりは正直なかったんですけど・・・。でも好きって言ってくれたから。勇気はもてましたから・・・。」
「・・・まあいっか。」
なんでもいいや。
そう思えた。
「・・・セリシア・・・って呼んでもいいですか?」
「いいって・・・。別にいいけど、前にも何度か呼んでますよね?」
「それは、まあ・・・。呼んじゃってますけど・・・。」
海賊事件の時、私が魔法を使う直前。
異次空間で。
「それなら、私もジャーファルって呼んでいい?」
「もちろんですよ。」
笑顔で言ってくれる。
・・・けど、これ、案外恥ずかしいな・・・。
八人将もみんなさんづけだからかな?