【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第30章 ハッピーエンド
セリシアside
「セリシアさん。」
一瞬安心した顔をして、すぐにまた緊張した面持ちになる。
私がもっていたカップを手に取って、ジャーファルさんがもっていたカップと一緒に手すりに置く。
「えっと・・・何?」
大切な話なんだろうなぁっていうのは、わかる。
ジャーファルさん緊張が丸わかりだから、つられて少し緊張してしまう。
「初めて向こうから帰ってきたときから、言わないとって思ってたんです。」
落ちつかせるように深呼吸をしたジャーファルさん。
その瞳はまっすぐ私を見る。
そらすことのできない眼だった。
「あなたが好きです、セリシアさん。」