【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第22章 勝利
セリシアside
「・・・ん・・・・・。」
目が覚めたのは12時・・・。
12時?
「うわっ!!」
ベッドから飛び降りるようにして慌てる。
少しのうとうとも全部吹っ飛んだ。
「ねすぎたぁぁぁ!!」
急いで着替えて髪を軽くとかして部屋を出る。
12時って。
一日の半分寝てたってことだよ!?
「すみません!!!!!!」
政務の部屋に駆け込んで謝る。
そこにいるのはジャーファルさん。
「あ、起きましたか?」
「ほんっとごめんなさい!寝すぎました!」
「いえ、大丈夫ですよ。誰だって寝すぎることぐらいありますし。昨日までの一週間、大変でしたもんね。」
そう。
今日は戦争終了から1週間たつ。
死傷者の回収、安全面の確認、住民を家まで帰す・・・。
それだけではない。
シンドバッドさんは次の日に帰ってきてくれたから、国の混乱やらウィリランデの王の件とかもうやることいっぱいで。
ようやく昨日、すべてのある程度のかたがついたのだ。
「でもジャーファルさんだって同じ感じだったのに普通にいますし!」
「そりゃ慣れてますから。」
な、慣れてんの?
それはそれで問題な気もするけど・・・。