• テキストサイズ

【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第22章 勝利


セリシアside


その後もいろんなところを回っては、負傷者を助けて、なんて繰り返してたら思った以上につかれた。
日はだいぶ沈んでるよ。
もうむしろ暗いぐらいだよ。

「そろそろ帰りますか・・・。さすがに暗いですしね。」

「はい・・・。」

やばい、大分疲れた。
眠いよ・・・。

「眠そうですね。これでもう帰りますから、終わりますよ。ご飯食べて、風呂に入って寝てください。」

「そういうジャーファルさんもだよ?返り血、まだまだついてるんだもん。」

負傷者を助けた時のものはもちろんなんだけど、あの王を倒した時の返り血。
顔にとんだやつとかはとっくに落としてるんだけど、服が無残にも真っ赤というか真っ黒と言うか。

「ああ、そうですね・・・。こりゃしっかり洗わなくてはなりませんね・・・。

「あ、ちゃんと洗うんだね?」

「そりゃもちろん。ついでに洗っときましょうか?」

「いや、いいです…。」

この人、無駄に生活力あるよね。
すごいと思うよ、ほんと。

「・・・お疲れ様です、セリシアさん。」

優しい声色で、微笑むジャーファルさん。

「・・・うん、お疲れ様。」

これで、終わったんだ、仇討ちも戦争も。
これでいくらか落ちつく。
平和な日々が訪れる。
そんなことを考えていた。
/ 511ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp