【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第22章 勝利
セリシアside
「あ、ジャーファルさん!生きてます、一応。」
「一応、ですか?」
「あ、えーと・・・。少なくとも脈はあります。」
「では拘束して、連れて行きましょうか。」
現在私とジャーファルさんで回っているところ。
もちろん、私たちだけじゃないよ?
ヤム姉と師匠とマスルールさん、ヒナホホさん、スパルトスさんとピス姉、ドラコーンさんと、八人将はそんな感じに分かれてる。
ヤム姉と師匠がちょっと大変そうではあるけどね・・・。
ヒナホホさんとドラコーンさんは、一人。
まああの体格だから大丈夫だろう、と言う感じ。
もちろん、兵士だって見回ってる。
そちらも何人かのグループで、だけど。
それに、負傷者の手当てをする人たちもいるし…と言う感じだね。
「うーん・・・。そろそろ戻りません?なんか人多くなってきましたけど。」
倒れている人は全員荷馬車に乗っけているのだ。
馬に引いてもらっているんだけどね?
さすがにそろそろっていうね。
「そうですか?でも、・・・ああ、ちょうど半周ですね。」
一応ルートがあるのだ。
それの半分、と言うことらしい。