【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第21章 戦争終了まで
セリシアside
「なっ、話が違うじゃないか!」
慌てだす王。
「いいや、違わないね。だって、船を出る、としか言ってないだろう。殺さない、とは一言も言ってない。」
事実だ。
やっぱり、デアルも簡単な奴じゃないよね。
「では・・・その命、いただきましょう。」
戦闘態勢に入る必要はない。
この王、どう見ても弱い。
一歩前に出る。
「よ、よるな!!」
は、だれがはいそうですねと言ってさがる。
確実にしとめる為、近くへ行く。
魔法で殺すより、こっちの方が確実だ。
それに、魔法って言っても、近くによらないとできないともうし・・・。
そして、近くに行っても王はおびえて背中を見せる始末。
「覚悟!!」
そう言って王の目の前で剣を振り上げた時だった。