【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第21章 戦争終了まで
セリシアside
「はぁ・・・・はあ・・。」
息が切れる。
これでだいぶ数は消えてきただろう。
まあ、そりゃそうか。
八人将全員フル活動、さらには兵士もフルで活用されてるんだもん。
この国を守るため、必死になってだ。
「セリシアさん。大丈夫ですか?」
「うん。ちょっと疲れただけ。それよりジャーファルさん。敵は・・・。というか、この戦争は、どうすれば勝ちなんでしょう?終わるんでしょう?」
それがわからなかった。
「敵の大将をとらえれれば、完勝ですけど・・・。」
敵の大将ってことは。
「あの船にいますよね…。」
とらえないと・・・。
その為には、まだ人数が多い。
もっと、もっと減らさなくっちゃ・・・!
「あ・・・。」
「どうしたんです?」
「おそらく、あの人が国王ですね。わざわざ来るだなんて・・・。」
ジャーファルさんの指さす方向の船には、着飾った人がいた。
周りの誰よりえらそうで・・・。絽