【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第17章 決心
セリシアside
「君は、本当にシンドリアに貢献してくれるのかい?」
「もちろんです!」
即答だ。
貢献しないわけがないだろう。
ここ以外に、私の居場所はないんだもの。
キユノは、すでにないもん・・・。
それに、ジャーファルさんの好みのタイプがシンドリアに貢献する人、だし。
「どうして、貢献してくれるんだい?」
「だって、ここしか私のいられる場所がないですもん。この国だって楽しいですし。」
「もし、君の国が再建されたとしよう。君の国とこの国が戦争を始めたら、どうする?」
「どうするって・・・。」
こんな質問されるとは思わなかった。
自分の故郷と…今の大切な国・・・?
「でも、そんなことはありえないですし…。」
「だが、もしと言っただろう?どうするんだ。」
戦争?
どうするって・・・。
選べない、そんなの・・・。