【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第16章 能力を知りました。
ジャーファルside
「・・・可愛い人?」
そう聞き返された。
突然…でもないですけど、好きな人のタイプを聞かれて少し驚いた。
そんなことを聞かれるとは思ってなかったからだ。
それで答えた。
シンドリアに貢献してくれる女性、と。
これは今も昔も変わらない。
それに、可愛い人、と言うのは。
「明るくて、素直で。笑顔が似合う人、って意味です。」
セリシアさん、あなたのことなんですけど、と心の中で答える。
身長のせいもあって、時々の上目遣いはドキドキしっぱなしだ。
笑顔は似合うし、姿も可愛いし。
というか、正確には・・・。
あなたがタイプなんですけどね・・・。
好きな人のタイプ、と言うのですから、好きな人がタイプですから。
もっとも、恥ずかしすぎてそんなこと言えやしませんけど。
そして、自分で自分の首を絞めるような行為なのだけど、好奇心には逆らえない。
「・・・セリシアさんは?どんな人が好みなのですか?」