【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第15章 休息。
セリシアside
「君はすでにシンドリアの大切な人間だろう。八人将の陰に潜む隠れた一人、といったところだな。」
あれ、なんだろう。
なんか今変な違和感があった。
なんだろう、この感じ。
「あ、ありがとうございます。」
なんだろ、何か引っかかる。
何がって言われても上手く答えられないけど・・・。
「もしかしたら、八人将じゃなくて、九人将なのかもな。」
「それはなんか変な気がしますよ。八人将は八人将です!九人にはなりませんよ。」
「そうか。じゃあ、やはり隠れた一人だな。」
あ、そうだ。
そういうことだ。
この違和感の正体、分かったよ。
「それでは、失礼します。」
そう言って部屋を出る。
そして部屋野田尾を丁寧にしめ、そのドアにもたれかかる。
「はー・・・。」
つい、ため息が出た。