【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第15章 休息。
セリシアside
一時私が邪魔なのかな、とも思ったが、どうやら違うようだった。
「アンタが禁酒になって、他国へ行っても酒は飲まない。それを約束してくれるのであれば、構いません。」
・・・。
沈黙。
ジャーファルさんの目が本気で、シンドバッドさんを貫くように鋭く見ている。
「あー・・・。よし、セリシアには政務を少し多めにしよう。」
「え!?お酒優先!?」
つい、突っ込んでしまった。
「・・・政務は嫌でしたか?」
「いえ、そんなことは全く、毛頭ないです。ホント。」
でも、禁酒に負けるって・・・。
ってかジャーファルさんこええ!!
「なんかズリィ・・・。」
「ホント・・・。」
「どうかしました??」
怖い怖い怖い怖い!!
ジャーファルさんの顔!!
勝ち誇ったような、有無を言わせないような顔!