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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第14章 ついに暴露。


セリシアside


「ひとつ、いいか?」

そう言ったのはシンドバットさんだった。

「はい、どうぞ。」

シンドバットさんは笑っていた。
ただし、眼では笑わず、真剣だった。

「話は、聞いた。そのうえでの話だが・・・。君たちは、つまり我々に何をしてほしいのだ?」

意外だった。
その眼は、デアルをとらえてはなさない。
そのデアルも、逃れようとはしなかった。
眼では笑わず、笑っていた。

「・・・どういうことでしょう?」

「セリシアの方が前に話したのは、食客になるためだった。それに、いくらか過ごしたが、本当に食客になりたいだけだったように思う。だが、君はちがうだろう?」

何を、言ってるんだ…??
どうやら、ほかの人もそう思たようだった。

「君が俺らに秘密を話す義理はないはずだ。それに、君は見たところ慎重に正解を選ぼうとするように見える。違うか?」

「・・・そうですね。」

「いったい、何がしてほしい。何が目的だ?・・・君がうそを言ってるとは思っていないし、思えない。だが、目的が、ある。そう見て取れた。違うか?」

なんか、シンドバットさんが怖いんだけど・・・。
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