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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第14章 ついに暴露。


ジャーファルside


彼女とデアルさんの話は、わからないものではなかった。

「ふー・・・。」

つい、息を吐く。
ため息とも見て取れなくはないが、そういうわけではない。
今、自分はポーカーフェイスを保てているだろうか。
最近、うまくいかないことが多かったから・・・。

セリシアさんとデアルさんは彼氏彼女の仲じゃなかった。

きっとそれが自分の中での一番安心した理由だ。
それはつまり、自分にも可能性があるということだ。
しかし・・・。
想像以上に色々とある人生だったのだな…。
もちろん、シンが食客を許した時から、そんな予想はついていた。
だが、妖精だの国の破滅だの・・・。
想像を絶するものはあった。
・・・それにしても、話の流れからして、デアルさんは今、19歳か・・・。
身長、目録170前後。
自分とさほど変わらない。
・・・だから、セリシアさんと並ぶと、差がすごい。
30センチくらいの差がある・・・。
…もしもほんとうにこの人が彼氏だったら、自分は絶対勝てないだろうと思わせられる…。
そんなことを考えていた時、静かだった部屋で、ただ一人、質問したものがいた・・・。

「ひとつ、いいか?」

シンだった。
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