【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第14章 ついに暴露。
セリシアside
「その妖精が最初に喋ったのは、その時閉じていた目を開いた時です。」
冷静にたたずむその姿は、威厳に満ちたようで、その場を気だけで制していた。
いつ思い出しても、普段のギャップには目が回る・・・。
『・・・ああ、解けたのか…。』
その声に、その場にいた全員がデアルの方向を向いた。
「・・・早いなあ…もう。」
『えー。だってつまんねーんだもん。てか、我、そう言ったよね?』
「うん、言ったよ。」
「あー、えーとですね。詳細は少し待ってください。こいつが、その妖精です。」
デアルがそう言った途端。
光としてその場に存在した妖精、シロナは形を変えた。
30センチくらいのお人形みたいな感じ。
つまりは人型になった。
茶髪でふわふわにウェーブがかかった長めの髪。
そして生気の感じられない白い肌。
服装は白いワンピース。
何より特徴的なのはその水色の眼。
ふわふわと浮いてます。
『初めまして!!って言っても我の方は一応それなりに君らのこと知ってるけどね。ま、自己ショーかい!!我は雪の妖精、スノーフェアリー!名前はなかったけど、セリシアがシロナってつけてくれました!ってわけで、我のことはそう呼んでください!!』
勢いのままにシロナは言い切る。
・・・みんな、固まってる??