【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第12章 信用問題。
セリシアside
「え??んっと、いったい・・??はあ??」
何とも言えない声しか出てこない。
デアルに兄ってことは隠せって言われてるからいえはしないけど…。
「ですから!!彼氏がいるのに2人でいるのは失礼と思いましたので!!」
うーん、そもそも兄弟だし、たとえカレカノでも、2人でいたら失礼とかないんじゃないの??
「えーと・・・??私たちってそんな風に見える??」
「だって、この前キスしてたじゃないですか・・!ああいうことはちゃんとドアを閉めてからやりましょうよ。」
ああ、あれか・・・。
やっぱキスしてるように見えるんだね・・・。
とりあえず、誤解を、それだけは解いておこう。
「キスなんかしてないんですけど・・・。」
「は?」
「キスなんてしてません!どう見えたかなんて知らないけど、デアルとキスなんてしたことありません!!」
勢いに任せて言ってしまう。
事実だし、兄とも言ってないから、別にいいだろう。