【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第12章 信用問題。
セリシアside
「すいませんが、まだ仕事があるので・・・。」
そう言って話を逃れようとするジャーファルさん・・・。
そりゃ、仕事も大事かもしれないけど・・・。
その場から逃げるように帰ろうと後ろを向くジャーファルさん・・・。
「待って!!!」
今日は呼び止めた。
「仕事なら私も手伝うから・・・。話を聞いてください!」
思った以上にでた声に驚いたのか、ジャーファルさんはこっちを振り向く。
私はジャーファルさんのすぐそばに行き、放さないように、逃げないように服を少しつまんだ。
「・・・私には手伝えない仕事でしたか??」
そう言ってから自分で考える。
やっぱ、私信用されてないってことなのかな・・・??
「そんなことありません!!」
急な声に驚いた。
向こうも言ってからはっとしたようで・・・。
「そんなこと、ありません・・・。」
いくらか声を小さくして言い直した。