【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第11章 シロナ、デアル、秘密。
ジャーファルside
「そうか・・・。」
詳しく教えた結果、シンから言われたのはそれ。
「何か、ご存知ですか??」
「いや・・・。それは俺も知らなかったよ。今初めて知った。」
「そうですか・・・。」
別に、魔導師だから何かあるわけじゃないのだ。
ただ、問題なのは・・・。
「どうして、セリシアさんは黙っていたのでしょうか??」
別に、黙っていなくてもいいのではないか??
同じ魔導師のヤムライハになら、そういう話をしてもおかしくない。
だが、彼女も何も知らないようだ。
「さあな・・・。聞いてみるか??」
「教えてくれるのでしょうか??」
「どうだろうな。・・・セリシアから、昔の話とか・・・聞いたか??」
「全く聞いていません。」
つまり、私たちはまだ信用性に欠けているのでしょうか?
それとも、こっちがきいてないから答えないのでしょうか?
「セリシアが魔導師ねぇ・・・。剣技もなかなかのものだったから、そんなことは考えたこともなかったよ。」
それはそう言えるだろう。
おそらく、この国のもの、全員に聞いてもそう答えるのではないか?
そんな考えも横切る・・・。
「セリシアを呼んできてくれるか?2人だけで話してみる。」
「わかりました。」