【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第11章 シロナ、デアル、秘密。
セリシアside
「そうだな・・・。」
ずっと渋い顔してる。
ようやく口をひらいた。
「なんで、そう思った??」
こ、怖い・・・。
なんか、気圧されそうなんだけど・・・。
「だって、秘密を抱えて生きるの、つらいって思ったもん。」
「人間、一つや二つの秘密は持ってるだろ?」
「でも・・・。」
「それに、そいつらは信用できるのか??」
「できるよ。」
それは言える。
だって、ボルグ発動前。
いろんな人の叫び声が聞こえたもん。
「根拠は??」
「私が死にかけた時、悲鳴に近い叫び声が聞こえたもん。それに、私、この国の副政務官にしてもらったんだよ。」
「・・・副政務官??」
「この国のいろいろな問題をやるんだよ。国の内部がわかる。」
それを言ったら、デアルはだまって、息を吐いた。
「じゃ、いいんじゃないか??」
思った以上に簡単に許してくれた気がする・・・。