【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第11章 シロナ、デアル、秘密。
セリシアside
『どうせ、なんで今更・・・とか思ってただろ。』
「え!?シロナ、心なんて読めないでしょ??なんで!?」
『簡単だ。』
「だって俺がそう思ったんだから。」
『お前ら兄弟似てるところあるからな。』
なんだ、デアルと同じこと思ったのか。
そりゃ、見当はつくわけだ。
「で、なんで??」
「それはこいつもわからんかった。で、俺が調べてたわけ。」
「ほー。わかったの??」
「おお。」
『今のウィリランデの国王はうざくてキモくて最悪な奴だったんだよねー。』
すごいひどい感想をお持ちのようで。
「何代か前の王は、縁を切ったと言いながらも、戦争ごとからはなにかとキユノをかくまってたんだ。」
「優しー。」
『だろ?けどよ、今はどうだよ。国は侵略を始めてやがる。領土を増やそうとかなんとか。ふざけんなっツーの。』
「ごらんのとおり、シロナも怒りに満ち満ちててこっちはひやひやするよ。」
『とにかく!今の国王わがまま過ぎ。国の金を自分に使いやがって。物価にかかる税金はどんどん上がってるらしい。』
うわ・・・。
ムカついてきた。
「セリシア、冷静になれ。」
はー。
よく、これでデアルは冷静にいられるな…。
・・・。
冷静じゃないのね、デアルも。
だってさっきから怒りのオーラをだしてる・・・。
おおこわ。