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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第11章 シロナ、デアル、秘密。


セリシアside


あのあとも少しだけ話したのだが…。

「え、こいつが客扱いですか?」

「こいつ言うな、こいつ。」

「だがまあ、一応お客さんになるわけだし・・・。」

まあ、そうなるのかもだけど・・・。
客って、なんかなあ・・・。

「まあ、ほかに部屋もないし・・・。」

そうだな・・・。
しょうがない。
あきらめるか。

「ああ、そうだ。セリシア、ジャーファルよんできてくれ。」

「わかりました。」

多分部屋にいるはず。
八人将の部屋は全部覚えたし。
・・・行くことははっきり言ってないんだけどね。

「・・・なあ、セリシア。」

「ん??」

「お前さ・・・いや、やっぱり後にする。ここで話せる内容じゃないし。」

・・・そういうことか。
ここで話せる話題じゃないってことは、秘密とかにかかわる話だ。
ちょうど、それについては思ってたところだし。

「ジャーファルさん、シンドバットさんがお呼びです。」

部屋のドアをたたきながら言う。
するとすぐに部屋から出てきた。

「はい。わざわざありがとうございます。」

そう言って・・・。
なんか、作り笑いみたいな感じの表情を浮かべて・・・。
気のせいかな??
ジャーファルさんって、基本いつも同じ表情なんだよね。
わかりにくいー。
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