第14章 6th Night 【レイ・ブラックウェル】※R-18
舌で蹂躙されているわけでもなければ
敏感なところに触れられてもいないのに
レイアは自分自身から蜜があふれ出していくのを
確かに感じていた。
(どうして…なんか、変…)
レイのキスはやがて耳元に落とされる。
「……はぁっ……ぁ……んっ!」
レイの呼吸がだんだん荒くなり、興奮を伝えてくるたびに
レイアの身体は甘いしびれでいっぱいになっていく。
「……ん…レイア……」
「んっ…ぁ……っ」
掠れた声で名前を呼ばれ、身体がびくん、と震えてしまう。
レイは吐息混じりに舌先で
首筋から鎖骨まですーっとなめていく。
「あぁっ……ぁんっ!!」
与えられたことのない感覚にレイアの身体が跳ねる。
レイはレイアのシャツのボタンを外しながら
徐々に胸元の方を舌でなぞっていく。
「んぁ……っ…あっ……ぁ…」
ただ、肌を舐められているだけなのに
それがどんどん身体を熱く火照らせていく。
「なぁ……お前…って」
僅かに乱れた呼吸の合間にレイが呟く。
「……綺麗だな…」
「……っ!!」
胸元をすっと指でなぞりながら、レイはあまりに自然な流れでそう呟いた。
「…脱がせても、いい?」
柔らかな笑みと共に言われると、イエス以外の答えが言えない。
驚くほど優しい手つきで、レイはシャツを脱がせていき、そっと下着を外していく。
ゆっくりとしたその手つきは、焦らされているようにも思え、レイアの奥が自然とうずく。
「じれったい?」
「えっ…」
「顔に…書いてある」
「……っ」
レイは見透かすような笑みで言う。
「…焦んなって……ちゃんと全部、可愛がってやるから」
「……そ、そんな…あっ…!」
露わになった胸元に、レイの唇が落ちる。
「……ぁ……はぁっ…ん…」
レイがきつく吸った後は、赤い花びらが胸元に散っていく。
「…あ……んんっ…」
「…今日からお前は…黒の軍のモノだから…印、つけとく」
「…ぁ…や…んん……っ」
レイアの身体はますます火照っていき、肌がしっとりと汗ばんでくる。
唇を落としていく度に、レイの呼吸も上がり、熱が移っていく。
レイは身を起こし、自らのシャツを脱ぎ捨てた。
「そろそろ…本気出してくから」