• テキストサイズ

【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第14章 6th Night 【レイ・ブラックウェル】※R-18




日が落ちて数刻経った頃

レイアはヨナに送られて月小屋へたどり着いた。



これでしばらくは

ヨナに会うことはなく


明日からは黒の兵舎に身を寄せることになる。




暗くなった月小屋の前にはすでに黒の軍の馬がつながれており

中からは明りが洩れていた。


(レイ…もう来てるんだ)


レイアは呼び鈴を鳴らし、息を飲んで扉が開くのを待った。






「……お疲れ」

出迎えたレイは、相変わらずそっけない無表情のまま、一言だけそう言った。


「こんばんは…」


自分が指名したことを当然レイは知っていると思うと、急に気恥ずかしさがこみ上げる。



「何か飲むか?」


「あ…ううん、大丈夫」


「…そう」



レイはダイニングテーブルの椅子に座り
後から来たレイアも向かい側に座る。



「………」


「………」



お互い、しばし沈黙する。


先に口を開いたのはレイだった。


「…何で、俺を指名したの?」

「えっ…」


レイアの顔が赤く染まり、言い淀む。


「それは…」


「……他にいくらでも…いい奴いたんじゃねーの?」


「………」


「もしかして…俺を選べばまた抱かれずに済むって思った?」


「……っ」


レイアがたまらなくなって顔を上げると
意外なほど熱っぽい視線のレイがそこにいた。


「…俺だけ、抱かない理由がある」

「……」


レイは立ち上がると、座っているレイアの真横に立ち、テーブルに手をついた。


そしてそのままレイアの顔を覗きこむ。


「誰にも抱かれたくなくて…選んだ?」


レイのエメラルドグリーンの瞳は、間近で見ると吸い込まれそうなほど美しい。


(言えない…)


レイアは心の中の本音を隠すように抑え込む。


「それとも…」

それを見透かすように、レイはすっと頬を指でなぞる。



「……こないだの続き…期待してるわけ?」


「ちっ……ちが…!」


レイの顔が迫り、影を落とす。


「…そうは見えないけど」


レイアの顔はみるみるうちに赤くなる。



レイはレイアの髪に指を重ね、頭の後ろを抱くと
そのまま唇をそっと重ねていった。



「……ん………」


/ 289ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp