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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第4章 1st Night 【フェンリル・ゴッドスピード】※R-18



フェンリルは爽やかな自己紹介をする。

「あ……レイアです」

「よろしくな!…レイア、晩飯はもう食ってきたのか??」

そう言われてみるときちんと食事はしていない。

首を横に振ると
「よかった。ルカが『アリスの分も持ってけ』ってさ…ほら」
フェンリルはどさっとダイニングテーブルに袋を置いた。

「ルカの作ったミートパイはほんっと美味いぞ?あ、これから6日間はルカが夕飯持たしてくれるって言ってたから、腹ぺこで来ていいからな!」

フェンリルはそう言うと
袋の中からミートパイを出した。

「ん……美味しそうな匂い」

「だろ?デザートもあるぞ」

「えっ?」

一瞬レイアの目が輝くのをフェンリルは見逃さない。

「チェリームース、ラズベリー乗せだ」

「……うわぁ…美味しそう」

カップに入ったデザートは
可愛らしく、今すぐ食べたくなってしまいそうだ。



すると後ろでしゅんしゅん、と
やかんが沸いた音がする。

「おい、レイアお湯沸いてるぞ?」

「あ、そうだった…お茶淹れようかと思ってて」


レイアは火を止めると紅茶を入れる支度を始めた。

「あ、でも食後のほうが良かった?」

「ん?ま、いーだろテキトーで!俺あんま気にしねぇからそーいうの」

フェンリルは早くミートパイが食べたかったらしく
レイアに早く掛けるよう促した。






「……なにこれ、すっごく美味しい…」

「だろ?ルカの作る料理は全部美味いんだ。明日以降も楽しみにしとけよな」

感心して食べるレイアに、フェンリルは得意げに言った。


「フェンリルは…幹部、なんだよね」

「ああ、俺はエース。でもってキングの相棒」

(赤の軍とは随分雰囲気が違うな…)


ヨナの言う「野蛮で下品」はかなり悪く言った表現ではあるが
フェンリルだけを見れば、明るくフレンドリーで親しみが持てる。


「ルカっていう人も幹部?」

「ああ、ルカはジャックだ。あとはキングのレイ、クイーンのシリウス、10のセスだ」

ちょうど5人分の名前を聞き、レイアは宴の儀式のことを連想してしまう。


(そういえばフェンリル、喧嘩っ早そうな雰囲気だったけど……)

目の前で無邪気にミートパイをかぶりつくフェンリルからは
乱暴そうな印象はないのだが…。
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