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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第31章 few days later【ロキ・ジェネッタ】※R-18





両軍の休戦協定が結ばれ、民間レベルではまだまだ隔たりは大きいものの両者が戦闘に入る心配は当分のところ無くなった。


あの後、ランスロットを始めとした両軍の幹部とその部下たちで魔法の塔の制圧を行った。
結果としてアモンに加担していたのは一部の上級魔法学者であり、その他の下級魔法学者たちは魔宝石の力で操られたり何も知らされていない者が殆どだった。


ただ一つ気になるのは、ランスロットが倒したアモンが、再突入後に姿を消していたということだった。

両軍は協力してアモン・ジャバウォックを指名手配し捜索にあたったが未だ見つかっていない。




レイアは赤の兵舎に身を置き生活し始めていた。
基本的に「主人を指名」した以上は、次の満月までは「主人の命」に従わなくてはならない。


指名したあの日から約1週間…ヨナはレイアと片時も離れたくなかったのか、重要な任務以外の時間は常に彼女をそばに置いた。

もちろん夜は毎晩ヨナの部屋で過ごしていたため、レイアの部屋は誰もいない時間の方が圧倒的に多かった。





そんな生活が始まって10日ほど経ったある日のこと。





「あれ、珍しいですねヨナさん…今日はお一人で朝食ですか」

食堂兼談話室に入ってきたエドガーは開口一番こう言った。

いつもヨナの傍らに座っているレイアが今日はいない。

ヨナは少し不満そうに朝食をとっている。


「……何?レイアはまだ眠いらしくて部屋で寝てるよ」

「そうなんですか……連日『頑張りすぎて』疲れが溜まっているんじゃないですか?」

エドガーは含みをもたせた表現をする。

「不粋なことを言わないでくれるかな」

「これは失礼しました………しかし」


エドガーはにこやかにヨナの向かい側に座る。



「あまり束縛しすぎると…満月を待たずして愛想を尽かされてしまいますよ」


「……出た出た、優しい悪魔」


「やだなぁ人聞きの悪い…」

そこへ再び扉の開く音がした。


「珍しいな、ヨナ……今日は一人か」

「ちょっとゼロまで余計なお世話だよ!」

ゼロは悪びれる様子もなく席に着く。

「エドガーの言うことは一理あると思うが…」

「えっ、聞いてたの?」

ヨナは気まずそうな複雑な顔をする。

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