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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第30章 13th morning 2nd【収束】



「……じゃあ、この公会堂のあちこちに時限式の魔宝石が仕掛けてあって、いつ爆発するかも何個設置してあるかもわからねーってわけ?」



レイの言葉にランスロットは頷いた。



光に包まれガーデンに降り立った直後のランスロットは、息を切らせ青ざめていたが、今はいつもの冷静な表情に戻っている。



「…では今すぐこの公会堂をしらみつぶしに探しましょう!我が主」


ヨナは身を乗り出しながら訴える。


「ヨナ…落ち着け。いつ爆発するかわからないのだ…慎重に対処せねばならん」


「しかし、こうしている今にも爆発の可能性が…!」


ランスロットは眉根を寄せる。


「……エドガーたちも気がかりだ。黒のエースが加勢してくれたが…あの場所はアモンの手の中も同然。それに、あやつと決着をつけなければならないのはこの俺だ」


「……そう抱え込むな、ランス」


ランスロットの言葉を制したのは先ほど到着したシリウスだった。


「ここがこうして狙われている以上、もう赤の軍だけの問題じゃない。これは黒の軍も…いや、クレイドル全体の問題だ。お前一人で解決しようとするな」


「……その通りだ、ランス」


その時、別の方向から声が聞こえた。



「……!!お前は……」


フードを目深にかぶった男と、オッドアイの青年がそこに居た。


「…ハール」


シリウスがフードの男の名を呼ぶ。



「ここは任せろ、ランス。お前は魔法の塔へ行って確実にアモンを止めてきてくれ」


「………」


ランスロットはハールの目をじっと見つめた。


ハールは静かにその瞳に答えるように見つめ返す。



シリウスも同じように見つめている。



「……俺に一つ、策がある。行け、ランス。ここは大丈夫だ」


視線を通い合わせると、ランスロットは僅かにうなづきマントを翻した。



「……ヨナ」


「はい、ランスロット様」


「……ハールの作戦、俺の代わりに全面協力してやってくれるか」


「……ランスロット様……!」


ランスロットは少しだけ口角を上げてみせる。


「お前にしか頼めん。必ず戻る」


「……わかりました」



ヨナはわずかに目頭をうるませ、光の中に消える主を見送った。





「……さて」




ハールの仮面が僅かに光る。


「作戦を説明しよう」

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