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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第26章 12th Night【ヨナ・クレメンス】




ヨナとエドガーがその場に残ったのはごく自然な流れだった。


ランスロットは2人を見据える。



「ヨナ、エドガー」


「はい」


2人は同時に答える。



「…アモンは我々に協力し、黒の軍を確実に赤の軍の傘下に入れ、表は俺、裏は自分が掌握するという条件で今回2度の奇襲を行った」


ヨナが目を見開き、複雑な想いに眉根を寄せる。


「しかし実際はやや異なる」


エドガーがぴくりと反応した。


「おそらく奴らは赤の軍をも出しぬき、アリスを手に入れ、『操り人形』たち全員にアリスの能力と魔宝石を分け与え、最強の軍隊を作ろうとしている」


「な………っ!!!」


絶句するヨナの隣で、エドガーはひどく冷静な顔を浮かべていた。


「つまり、アリスをさらって集団で彼女を犯すということでしょうか」


「そんなこと絶対にさせるか!!」


耐えきれずヨナが声を上げた。


ランスロットは目でヨナに落ち着くよう制止する。


「…そのような卑劣な行為、俺は好かん」


吐き捨てるようにランスロットは呟いた。


「よいか。アリスを攫う可能性が高いのは今夜から早朝にかけてだ。月小屋の主人が宣言される前…そして最も警備が手薄になる瞬間だ。わかるな?」


2人は同時に頷いた。


「奴らにはこちらが悟っていることを気付かれるな」


「もちろんです」


エドガーがにこやかに頷く。


「必ず…必ずアリスを…レイアを守ってみせます」



ヨナの言葉は、忠誠を誓った者への思いと愛する者への思い、二つが重なっていた。









こうして

ヨナは予定通りレイアと月小屋で合流し
エドガーは極秘で月小屋周辺を警備

奇襲が遭った場合即合流して応戦ということになった。


ランスロットはじめそれ以外の幹部は
早朝、ガーデンに向かい待機することになった。


彼らの奇襲の可能性は

100%に近い確率にまで上がってきていた。


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