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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第21章 DAY10 How many times?




「………んん…」


レイアが目を覚ますと、あたりはすっかり明るくなっていた。

(あれ……私……)


記憶が残っていない。

エドガーがいたことは覚えているが、何をしたのかどうなったかの記憶はない。

ただ、全身が鉛のように重く、ひどい倦怠感だ。



「おーはーよ?アリスちゃん?」

「えっ」


寝返りを打つとすぐ隣にセスが笑顔で添い寝していた。

「わわっ!」

「あら、驚かせちゃったわね?ごめんなさい?」


「あ、えーっと……」

戸惑うレイアの頭をぽん、と撫でながらセスが話し始めた。


「夜明け前にね、エドガーは帰ってアタシと交代したの。だから安心してね!」

「そう…だったんですか……」

「……まだ休みたかったらこのまま眠っててもいいわよ?」

「えっ…でも……」

レイアは窓の方を見やる。朝日の高さからいって8時は過ぎているようだ。

「セスさんもお仕事ありますよね?私、すぐ支度します…!」

「あっ、だめよアリスちゃ…っ!」

レイアが身体を起こした瞬間、肌掛けが滑り落ち、一糸纏わぬ滑らかな肌が露になった。


「あっ……!」


レイアは慌てて肌掛けを手に取り胸元を押さえた。


「もう……慌てんぼさんなんだから…ゆっくりでいいのよ?」


「ご、ごめんなさい……シャワー、浴びてきます…っ」


身体に肌掛けを巻きつけたままバスルームへ急ぐレイアの背中を見て眉根を寄せた。

「はぁ……あんな顔されたら…また抱きたくなっちまうだろ……」


セスは大きなため息をついて、天井を仰ぎ見た。






その頃、セントラル地区では
ヨナが部下を連れて買い物をしていた。


「いい?そこの雑貨屋でこれを全部買ってきて。そのままセッティングまで指示書通りに頼むよ?それからマカロンタワーにアフタヌーンティーのセット、茶葉も最高級のものをね!」

ヨナは、ヨナ親衛隊と呼ばれる部下たちに的確に指示を下していく。

ヨナ本人は婦人服の仕立て屋に足を運び入れた。

「ヨナ・クレメンスだ。店の主人はいるか?頼んでいた品を取りに来た」

「お待ちしておりましたヨナ様!」

女主人がうやうやしく挨拶をすると、店奥から綺麗な箱を出し、中身をヨナに見せた。


「悪くないね」

ヨナはとても気に入った様子で言った。

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