• テキストサイズ

【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第17章 DAY8 思惑




「ランスロット」


入らずの森。


日中だというのに薄暗いこの森は、『入らずの』というだけあって普段人がいることはまずない。


その暗い森の中で
ランスロットの白い軍服と赤いマントが、ひときわ目立っている。



ランスロットの前には、黒装束に紫色のローブを被った顔の見えない男だ。



「アリスと儀式を行っても魔法の力は相殺されん。むしろその逆だ。攻撃と防御、最強の力を得られる」


「………」



ランスロットは黙って聞いている。



「お前自身、必ずその力を手に入れろ。そして赤の軍にアリスをとりこむのだ…。そして黒の軍を傘下に入れれば、全ては一つになる…」



「言われなくともそのつもりだ」



ランスロットは短くそう答えた。



「……物分かりがよくて助かる…」


男は懐から光り輝く魔宝石を取り出すと
あっという間に赤い光に包まれ、忽然と姿を消した。




「……お前の真の企みも…分かっているつもりだ…アモン」



ランスロットの最後の言葉は、誰にも聞かれることなく
森の闇に消えていった。













/ 289ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp