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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第15章 DAY7 ようこそ黒の兵舎へ




夜明け前。

いつもより早く目が覚めてしまい、
ヨナはベッドの中でみじろいだ。


(…今日から……黒の軍行きか……)



額に腕を置き、けだるく天井を見上げる。


ランスロット様にはレイアを籠絡するよう指示をされていた。



…でも一緒に時間を過ごしていくうちに

彼女の不思議な素直さに、目を逸らせなくなってしまっていた。




このクレイドルの平和を

赤と黒の行く末を



彼女一人が背負っている不条理さ


そして
そこから彼女を救えない自分の不甲斐なさに


ヨナは胸の奥を締め付けられるような感覚を覚えた。




レイアを赤の軍が手に入れれば

黒の軍は降伏するだろう。


もし武力を行使する結果となっても

レイアがいる限り圧倒的勝利は約束されている。




そして満月の夜が来れば

彼女は無事、元の世界に戻ることができるのだ。




ヨナはふと
レイアのいない世界に思いを馳せる。


(……一体なんなんだよ…このザワザワした感じは…)



苛立つように眉根を寄せたヨナは、寝返りをうって窓の方を見つめた。


東の空からの明るい光が
カーテンの隙間からこぼれ出していた。



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