第5章 この世界の人々と生活
整った顔をした男はニカッと笑うとゴツいシルバーの指輪に皮の幾重に巻かれたブレスレットの手を差し出し握手を求めてきた
「オレは愛と情熱の精霊(ジン)。名前は・・適当に呼んでくれ。アンタ気に入った。面白いわ」
とてもフレンドリーなイケメン・・・ピンクと呼ぼう。ピンクと握手し、自分も適当に名乗るとは友達が出来たと素直に喜んだ
とりあえず退屈はしなさそうだ。
そんな握手のあとのんびりしてると、勢いよく王の間の扉が開かれる音がした。
「ちょっと!ドロボウ猫!出てきなさいよ!!!」
は自分の部屋を出て何事かとちょっぴりワクワク野次馬しにいくと、そこには可愛らしい半ズボンに長袖シャツ、ローファーという完璧な犬耳ショタ男子と大きなもふもふ黒犬2匹が立っていた
ショタ男子はキャンキャン可愛らしい声でご立腹のようで、が出てくると詰め寄ってきた。
茶色のローファーをカツカツ鳴らし白く細い腕を組む犬耳の男の子はより小さく、澄んだ金髪のボブカットにくりくり大きな瞳はとても愛らしい
「このドロボウ猫!ミスティリーフ様が居なくなった途端にどこから沸いて出たのさ!」
犬歯を剥き出して怒る姿に、それすらも可愛くて癒される
心の中ではニヤニヤしててもの表情は威圧的で、170近い身長も相まってとても怖い。
切れ長の目にシャープな眉と顎もクールな見た目を際立たせて、よく怖い女と思われていた
本人気にしていないので直すつもりもないが。
このチワワ男子、ハーイズニーも表情から読み取れないこの大きな女に少しビビっていた。