第3章 CHAPTER.1
ふわふわの少女「こ、こないでえ!
あっち・・・いけーっ!」
奥に進むと頭を抱えて震える少女が、2体のヘルムキャンサーに今にも襲われようとしているのが目に入った。
少女の怖がり様から見て急いだ方が良さそうだと思い、私達は歩いていた足を早めた。
ナガミミ『オイオイ・・・まさか助けるつもりか?
んなもん放っとけよ』
シオン「放っとける訳、ないでしょ・・・っ」
ふわふわの少女「ふえ・・・!?」
バトルに入り、さっきまでと同じように私達は戦った。
そして普通に攻撃したり、スキルとかも使いながら難なく勝利。
・・・そう言えばセブンスエンカウントからバトルをし始めた訳だけど、私達のステータスにはゲームでよくあるレベルとかはあるのだろうか。
経験値表示があるのを見ると、レベルもあるんだろうとは思うけど・・・。
ふわふわの少女「うわぁ・・・すごい、すごいねえ!
ありがとう!」
リョウ「どうって事ないよ、女の子にキズつけられるのとか見たくないしねー♪」
ふわふわの少女「あれ?
あなたのおみみ・・・ふしぎ・・・。ちっちゃくて、まるくて・・・わあ、カワイイ!」
シオン「(いや、こっちからしたらルシェ族のケモミミの方が可愛いと思うけど・・・)」
???「ミルラ!ミルラーッ!」
ふわふわの少女「あっ、おばあちゃんだ!
おばあちゃーん!」
女の子に耳が可愛いとはしゃがれていると、私達より歳上の声が聞こえてきた。
ミルラの祖母「ミルラ!
良かった、無事で・・・」
ミルラ「このひとが、たすけてくれたんだよ!」
ミルラの祖母「あなたが・・・?」
シオン「はい、怖がってましたし・・・見捨てるなんて出来ませんし」
ミルラの祖母「アトランティカの正規兵でも手を焼くマモノを狩るなんて、あなた方はいったい・・・」
セツナ「・・・この国の事を、教えて貰いたいんだが」
ミルラの祖母「この国・・・アトランティスについてでしょうか?」
・・・おっ。
ミルラのおばあちゃんの反応はさっきまでのルシェ族みたいな感じじゃない。
これは何か情報を得られる・・・かな?