第3章 CHAPTER.1
ナガミミ「で、コイツは販売担当のリッカ。
ノーデンスで開発したものを売ってる営業担当だ。
任務に使う消耗品や装備品はコイツに相談しろ。
当然だが、タダじゃない。必要な金はテメエで稼げ。
ちなみにDzで武器を開発したらその武器はここに並ぶ。
働いて得たDzで商品を開発させてそいつを自分で買わせる・・・。ケッ・・・しょっぱい会社だぜ・・・」
リッカ「お仕事大好き、リッカちゃんだよ!
よろしくね、13班!」
シオン「あ、うん。これからよろしく」
クエスト担当とショップ担当の2人との挨拶を終える。
どうやら双子らしく、2人とも目元まで髪を伸ばしていて目の色は解らない。
紺色の髪を右に結っているのがチカ、金色の髪を左に結っているのがリッカのようだ。
ナガミミ「そうそう、大事なコトを忘れてたぜ。
通信機の『R』ボタンを押してみな。社内の施設に直接転送してやる。
何気にとんでもねえ機能だろ?
あとで使ってみな」
セツナ「・・・エリア、ジャンプ・・・?
それは一体どう言う・・・」
シオン「・・・セツナ、そこは深く聞いちゃダメ」
リョウ「とどのつまり、テレポーテーションだよね。
いかにもゲーム!」
ナガミミ「・・・おいコゾウ。あんまりはしゃぐと血を見ることになるぞ」
そう言うとゴゴゴ・・・と威圧感のようなオーラを出してくるナガミミ。
リョウは反射的に「えっ!?あ、はい」と返した。
ゴスロリ服を着てゴスロリ帽子を被ったウサギのぬいぐるみが、威圧してくるその様相は異質そのものだ。
ナガミミ「重要施設はこんなところか・・・。
そうそう、ポータルに行く前に一発キメとかないとな。
オレは先に行ってる。東館2F研究開発フロアに集合だ」
それだけ言うと、ナガミミはさっさと居なくなってしまった。
・・・うーん、アリーやジュリエッタもよく解らない節があるけど・・・。
なんやかんやで一番ミステリアスなのはナガミミなのかもしれない。