第3章 CHAPTER.1
アリー「我らがノーデンスには第1真竜アイオトの検体がある。
そして国際自衛軍、ISDFは2021年に襲来した第5真竜フォーマルハウトの検体を所封していることが分かってるんだ。
今、所在が明確な検体はこの2つだけ。
ISDFの検体はどうにかするとして・・・あとの4つはまだ、ニンゲンの手にはない。
だから、必要な検体はあと4つ。
それを全部回収することがキミに頼みたいミッションだよ☆」
シオン「・・・解りやすいような解らないような・・・」
ジュリエッタ「検体を回収するっていうのはつまり、この間の帝竜よりもはるかに強い真竜を倒すということ・・・。ハードなんてレベルじゃないヘルモードクラスのミッションだけど・・・お返事、聞かせてくれるかしら?」
アリー「アリーたちの計画・・・code:VFDに、協力してくれる?」
計画の内容を一通り聞き、それを聞いた上で私は頷いた。
2人に聞いたらまた「聞かなくても解ってるクセに♪」とか言われるんだろうな。
シオン「・・・うん、協力するよ」
アリー「ホント!?
ホントのホントにホント!?」
シオン「え。あ・・・うん。
ホントのホントに、ホント」
アリー「やったー!
スバラシイよー!」
パァっと笑顔に花を咲かせるアリー。
ジュリエッタも私達が了承してくれた事にホッとしている。
ジュリエッタ「よし!
そうと決まればアンタのチーム名が必要ね。
シオン隊?それとも──」
アリー「13班がいいよ!」
シオン「・・・13班、?」
セツナ「聞き慣れない数字の班だな・・・」
ジュリエッタ「そっか・・・アンタたちは知らないわよね。
13班ってのは、80年前2020年代の竜災害で活躍した戦闘部隊のチーム名よ。
ちょっと懐古が過ぎる気もするけど縁起も良さそうだし・・・ま、悪くないんじゃないかしら?」
アリー「シンライとジッセキのエースナンバー13班☆
キミたちにぴったりなのよー!」
13班・・・か。
なんだかどこか懐かしいような感じの呼ばれ方だ。