第2章 CHAPTER.0
*INSIDE STORY*
アリー「んふふー♪」
ジュリエッタ「・・・なーにニヤニヤしてんのよ?」
アリー「あ、ジュリエッタ。
あのコたち、ぐっすり眠ってたなーって思ってさ」
ジュリエッタ「あのコ、たちね・・・。
どうせアンタの事だから、たちとか言いながら一番気になってんのがシオンなんでしょ?」
アリー「あれ、バレてた?」
ジュリエッタ「そりゃバレるわよ。
さっき医務室で寝てたシオンの寝顔、ガン見してたじゃない。キスでもするんじゃないかと思って見てて冷や冷やしたわよ・・・襲ってないでしょうね?」
アリー「やだなぁ、頬ズリとかしかしてないよ☆」
ジュリエッタ「・・・頬ズリ、とか?」
アリー「傷口ツンツンしたりー、抱き枕にしたりー・・・ほっぺたスリスリしたり!
後は匂いを嗅いだり☆」
ジュリエッタ「ちょ・・・アンタ、それって端から見れば変質者じゃないの!?」
アリー「えー、そう?」
ジュリエッタ「そうに決まってんでしょ。
どこの世界に出会って間もない、しかも寝てる同性にスキンシップを取る奴がいるのよ!」
アリー「ここにいるよー☆」
ジュリエッタ「・・・・・・あー、そうだったわね。ここにいるわね。
まったく・・・どうしてそこまでシオンを気に入ったんだか」
アリー「えー、ジュリエッタは気に入ってないの?」
ジュリエッタ「そりゃ、竜を狩る者だしチームのリーダーだし・・・そう言う面では気にはなるけど、個人的な意味ではそこまで気に入ってる訳じゃないわよ」
アリー「そっかー。
アリーはね、シオンが大好きだよ。出会ったばかりのミオたちやアリーたちのためにドラゴンに立ち向かってくれたし」
ジュリエッタ「ふーん・・・」
アリー「それに、可愛いし!
綺麗だし、カッコいいし強いし。何より肌がスベスベ!
バトルの時にスカートがヒラッてなってパンティが見えたり、上着の上に着けてるベルトが外れてオヘソがチラッて見えてくれたりしたらもっとイイんだけどね☆」
ジュリエッタ「・・・うん、アンタがシオン大好きなのはよーく解ったわ」
アリー「んふふー・・・♪」
(性別や容姿なんて関係無い。
・・・ドラゴンに対峙した時に、どこまでも強い意志を宿していた目。
ニンゲンで言うなら、一目惚れ・・・かな)