第1章 出会い
そんな日常が手に取るようにわかってしまった。
「今日は挨拶に来たんだよ。この前話したでしょ?新しい同志が仲間になるってさ!」
バッと両手を上に掲げて、その場で1回転。
嬉しいよね、楽しみだよね! と満面の笑みでハンジが彼女の後ろに回る。
両肩をバンっと捕まれた彼女は、ビクッと反応しハンジに押されながら漸くリヴァイの部屋へと足を踏み入れた。
「紹介するよリヴァイ。彼女が僕の研究仲間!アイリーンだ!」
「は、はじめましてリヴァイ兵士長!アイリーン・アボットと申します!ハンジ分隊長の部下として、これからよろしくお願い致します!」
薄く腰の辺りまである長い茶髪を後ろで一つ結びした、サラサラと流れるアイリーンの髪は、リヴァイに向けて敬礼したことにより、少しだけ揺れる。
髪と同じ薄い茶髪の瞳は、緊張しているのか、少しだけ震えているようだった。
い、言えた!
緊張で所々震えていたのは気のせいにしよう!
アイリーンはグッと拳を握って、今日一番の大役を終えたと心の中でホッと胸をなでおろした。